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和歌山県立近代美術館で開館50周年展「美術館を展示する」

これまでの展覧会ポスターの展示

これまでの展覧会ポスターの展示

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 開館50周年記念展「美術館を展示する 和歌山県立近代美術館のサステイナビリティ」が現在、和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上1、TEL 073-436-8690)で開催されている。

展覧会準備風景の上映と作業道具の展示

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 1963(昭和38)年、和歌山城(一番丁)内に創設した和歌山県立美術館が前身の同施設。1970(昭和45)年に和歌山県民文化会館(小松原通1)1階に県立近代美術館が開館し、1994(平成6)年に現在の場所へ新築移転した。今回の展覧会では、同館の活動の積み重ねと取り組みを紹介する。

 同展は7章構成。1章は、ポスターや刊行物を展示し、展覧会の歴史やコレクションの変遷を紹介する。2章は、同館と併設する県立博物館の建築に着目し、建築家・黒川紀章と工事の映像資料、模型などを紹介。3章は、調査研究・収集活動を取り上げ、学芸員が用いる道具や報告書などを作品と共に展示する。4章は寄贈作品のエピソードを紹介。5章は作品を展示する作業など、展覧会の裏側を見せる。6章は支える仕組みをテーマに地域の人々とのつながりを紹介。7章は未来に目を向け、来場者の意見を募る。

 学芸員の青木加苗さんは「今回の展示で当館自体に関心を持ってもらえたらうれしい。同じ作品でも、展覧会ごとの切り口や人の意見を聞くことで見え方が変わる。作品で過去を感じるだけでなく、地域の人たちと一緒に今や未来を考えていきたい」と話す。

 開催時間は9時30分~17時、月曜休館。入場料は、一般=350円、大学生=240円。高校生以下・65歳以上・障がい者・県内在学の外国人留学生無料。「和歌山県立近代美術館 コレクションの50年」のチケットで入場可能(当日のみ)。20日まで。

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