JR西日本が12月16日、観光特急列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス) 銀河」の和歌山県紀南地方運行を発表した。
同列車は、停車駅や車内で特産品の販売や伝統芸能の披露などを行う観光列車。JR西日本エリアを宇宙、各地域を星に見立て、名付けられた。117系を改造した6両編成で「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに1両ごとに異なる座席を配置する。9月11日に運行開始し、11月まで京都・大阪~出雲市、11月~2021年3月まで大阪~下関を運行。定員85人に対して抽選倍率は10倍前後という。
和歌山県とすさみ町から新宮市にかけての紀南7市町村が10月、紀南での運行をJR西日本和歌山支社に要望していた。
JR西日本和歌山営業部の上段貴司部長は「山陰・山陽の運行では若い人から高齢者まで幅広い世代のお客さまに楽しんでもらっている。寝転がれるタイプの車両など、ゆったりとくつろげる車内や地元の人が考えた食事や物販などで目的地までたっぷり楽しんでもらいたい」と話す。「紀南地方でのおもてなしなど内容はこれからだが、地元の皆さまの協力のもと『紀南に来て楽しかった。また来たい』と思ってもらえるコンテンツを提供していければ」とも。
運行は2021年夏から秋にかけてを予定する。京都発新宮行きは夜行、新宮発京都行きは昼行で、週2往復運転の予定。