映画上映と講演イベント「戦争と空襲、そして戦後混乱期のこと」が2月6日、和歌山県立図書館(和歌山市西高松)で開催される。和歌山大学観光学部木川研究室と市民落語グループ「わかやま楽落会」の共催。
ドキュメンタリー映画「Yokosuka1953」のワンシーン
上映する映画は、木川剛志さんの監督作品「七曲ブルース」「yokosuka1953(54分バージョン)」と和歌山市が制作した「和歌山大空襲」の3本。上映の合間には木川さんが現在制作中の映像作品などについて講演する。
木川さんは京都出身。2006(平成18)年から福井工業大学の教員になり、俳優・津田寛治さんを監督に起用した映画のプロデューサーを務めたことをきっかけに映画制作を開始。2015(平成27)年に和歌山大学観光学部に着任した。研究テーマは「オーラル・ヒストリーで街の歴史をたどる」。2017(平成29)年にわかやま楽落会と製作した短編映画「替わり目」で第9回商店街映画祭グランプリ、2020年にドキュメンタリー映画「yokosuka1953」でイタリアの「ヴェスヴィオ国際映画祭」で最優秀ドキュメンタリー脚本賞を受賞した。
木川さんは「映像を残すことは、ただ当時の記録の保存だけでなく、感情を共有することにもなる。このような時期ではあるが、さまざまな人と映像を見て時間や思いを共有し、『戦争で人が亡くなったこと』を自分事として感じる機会を作りたい」と話す。「『yokosuka1953』に興味を持ってくれる人が多いので、今回、定員になってもまた上映の機会を設けてたくさんの人に見てもらいたい。現在、長編版を作り、全国公開目指したクラウドファンディングを行っているので、応援してほしい」とも。
開催時間は14時~16時30分。定員50人(要事前申し込み)。入場無料。