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和歌山の有志グループが「手話でつながるバッジ」製作 交流の架け橋に

(左から)「手話でつながるバッジ」を手にする、藤本佐知子さんと田中匡子さん

(左から)「手話でつながるバッジ」を手にする、藤本佐知子さんと田中匡子さん

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 地元有志グループ「糸」が現在、聴覚障がい者に寄り添う意思表示をする「手話でつながるバッジ」を製作している。

手話でつながるバッジは3種類、大きさは大小ある

 バッジは手話を意味する指とハートを組み合わせたデザイン。ハートは「気持ち」を表現する。デザインは3種類。手話ができることを示すものや初心者であることを示す若葉マーク、筆談できる意志を示す「筆談OK」と表示したものがある。収益の一部を聴覚障がい者を対象にした高齢者施設「有料老人ホームきのくにの手」に寄付する。

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 「糸」代表の田中匡子さんは和歌山市内の医療機関に勤務する看護師。患者とのコミュニケーションを通じ、ろう者から手話のあいさつを教えてもらい、交流が深まったことをきっかけに、5年前から手話を習い始めた。

 田中さんは、鉄道で帰宅中、トラブルに遭遇し、状況説明や乗り換え案内などの放送が流れた際、聴覚障がい者が周囲に尋ねやすい目印になるものがあればとバッジを思いついた。娘の美帆さんと友人の藤本佐知子さんに相談し、活動を開始。美帆さんがデザインし、藤本さんが製作する。

 同バッジは「和歌山県聴覚障害者協会」の賛同を受け、昨年7月から販売スタート。バッジ大=400円、小=300円。和歌山市・岩出市・紀の川市・海南市の9店舗、医療機関などが普及・販売に協力する。1年間で約370個を販売し、昨年は3万5,000円を寄付した。

 匡子さんは「手話ができる・できないに関わらず、筆談も含め、思いがある人なら誰でも付けることができるバッジにした。コミュニケーションのきっかけになれば。聴覚障がい者の人がバッジの普及を喜んでくれた。筆談でもサポートできると知り、付けてくれたり、手話を習い始めたりするなど反響がある。協力店から補充希望の連絡も寄せられ、応援してくれる人がたくさんいて心強い」と話す。

 藤本さんは「バッジのサイズを大きくしたり、ひもやクリップを付けたり、誰もが気軽に付けられるように改良を重ねている。もっと普及していきたい。心の壁を取り除き、歩み寄って、共に楽しく生活できる一歩になれば」と話す。

 販売は、手話カフェ「with you」(岩出市根来)、「めでたいやき本舗」(和歌山市元町奉行丁)、「マルキ珈琲」(狐島)、「Cafe muro」(紀の川市桃山町最上)、「和光社アトム電器下津店」(海南市下津町下津)など。

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