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和歌山・すさみの水族館が「おうちで研究員」初任命 研究対象はアメリカカブトガニ

飼育員からカブトガニのレクチャーを受ける参加者

飼育員からカブトガニのレクチャーを受ける参加者

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 アメリカカブトガニを飼育する「おうちで研究員」の任命式が3月20日、すさみ町立エビとカニの水族館(西牟婁郡すさみ町)で行われた。

エビとカニの水族館で飼育されているアメリカカブトガニの成体

 同館では昨年2月、初のアメリカカブトガニふ化に成功。現在は幼生10匹を含む22匹を飼育する。ふ化から1年を迎え、アメリカカブトガニの幼生を自宅で育てる「おうちで研究員」を初めて募集し、県内在住の小学生~高校生10人以上から応募があったという。

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 当日は「おうちで研究員」に選ばれた3人の子どもと保護者が参加し、説明会と任命式を開催。カブトガニの種類や生態、アメリカカブトガニは外来種であるため日本の自然環境に返せないことなど、飼育の心構えを学んだ。後半は、館内に展示するアメリカカブトガニに触れ、飼育員の話に耳を傾けた。子どもたちから「餌は1日にどれくらいあげるか」「どのくらいの大きさの水槽か」など終始質問が飛び交った。

 飼育員の井池凜乃輔さんは「おうち時間が長くなり、子どもたちが気軽に外で遊べない今だからこそ、生き物と触れ合う時間を大切にしてほしい。水族館以外でなかなか見ることがないアメリカカブトガニを一般家庭で育ててもらう試みは珍しい。20年以上生きる個体もいるので最後まで責任を持って育ててもらえるよう思いを込めた」と話す。

 小学3年生の男子は「生き物が好きだから選ばれてうれしかった。大事に育てたい」と意気込む。別の男子は「以前から『生きる化石』と呼ばれるカブトガニに興味があった。実際に触りながら観察できてよかった」と笑顔を見せる。

 平井厚志館長は「カブトガニの飼育は水族館でも難しい。子どもたちが成体まで育てられたすごいことなので、報告を楽しみにしている。外来種や自然環境について、実際に生き物に触れて、学ぶきっかけにしてほしい」と期待を寄せる。

 開館時間は9時~17時。入館料は大人=800円、小中学生=500円、幼児(3歳以上)=300円。

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