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和歌山市立博物館で「疫病よけマンボウ」の木版画、要望で再展示へ

疫病よけ満方(マンボウ)の木版画

疫病よけ満方(マンボウ)の木版画

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 木版画「疫病除け満方(えきびょうよけマンボウ)」の再展示が4月4日、和歌山市立博物館(和歌山市湊本町3、TEL 073-423-0003)で始まった。

「写真撮影可」と表示されたマンボウの木版画

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 黒一色で刷られたマンボウに「疫病除ケ」「満方」「一丈五尺四方」(4.5メートル四方)の文字が添えられた同版画。新型コロナウイルスが流行する昨年に展示したところ、新聞やツイッターで話題になり、「展示してほしい」などの要望が寄せられ、常設展の「祈り」を取り上げたコーナーで公開する。

 同館ツイッターアカウントで2日、「理由はわかりませんが、昨日から急に数多くの要望が寄せられたため、4日から再び『疫病除けマンボウ』を展示します」(原文ママ)と投稿したところ、16000回のいいね、9000回以上リツイートされ、「かわいい」「癒やされる」「ユーモラスで力強いデザイン」などのコメントが寄せられ、大きな反響があった。

 同館によれば、マンボウの呼称はさまざまで、浮き上がって見つかることから関東方面では「浮木」「浮亀」(うきき)と呼ばれ、和歌山ではマンボウと呼ばれていたという。

 学芸員の佐藤顕さんは「雑多な収蔵物の中にあった絵なので、注目されて驚いている。マンボウが疫病よけとされる資料はないが、見つかることが珍しい伝説の生き物。この版画は、江戸時代後期につくられた掛け軸の一部だと思われる。当時の人たちはコレラの疫病よけにすがりたい思いがあったのかもしれない。コロナ禍で大変だが、楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜日と祝日の翌日休館。入館料は100円(高校生以下無料)。大阪のまん延防止等重点措置が解除される頃まで展示する。

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