アドベンチャーワールド(西牟婁郡白浜町堅田、TEL 0570-06-4481)の赤ちゃんパンダ「楓浜(ふうひん)」と母パンダ「良浜(らうひん)」の親子そろっての公開が4月22日、ブリーディングセンターの屋内運動場で始まった。
楓浜は、昨年11月22日に良浜と父パンダ「永明(えいめい)」の間に生まれた同園17頭目のメス。出生時の体重は157グラム、全長は20.5センチ。3月18日に一般公募約11万通の中から命名された。生後5カ月を迎え、体重は8680グラム、全長は80センチまで成長。運動機能が発達し、行動範囲が広がった。親子で一緒に行動できるようになったため、そろって屋内運動場で公開する。
飼育員に抱かれて屋内運動場に現れた楓浜は丸太の遊具によじ登ったり、良浜に抱きついたりと元気な姿を見せた。良浜はササやタケノコを食べながらわが子の姿を見守った。楓浜が遊具から転げ落ちたり、良浜にじゃれついたりすると来園者から笑みがこぼれた。
飼育スタッフの中谷有伽さんは「楓浜は、良浜の献身的な子育てで元気にたくましく育っている。1歳前後のひとり立ちまで、わずかな期間だが、親子で過ごす姿を見せられてうれしい」と話す。「好奇心旺盛でさまざまなものに興味を示し、活発に過ごす楓浜の姿をぜひ見てもらえれば」とも。
公開時間は10時20分~15時。観覧にはインターネットの事前抽選で入手した「パンダの親子観覧整理券」(無料)が必要。