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和歌山・有田川町の金屋図書館で「こども司書」活動 読書推進リーダーを育成

カウンター業務に挑戦する「こども司書」

カウンター業務に挑戦する「こども司書」

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 金屋図書館(有田川町金屋、TEL 0737-32-5789)で5月23日、児童3人が「こども司書」活動を行った。

3人の「こども司書」がテーマを決めて作った特集棚

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 同活動は、同町4カ所の図書施設で構成する「有田川Library(ライブラリー)」が子どもの読書離れ対策の一環として、小学校で読書推進のリーダーを養成する取り組み。町内の小学4~5年生児童を対象に、全6回の「こども司書養成講座」を開催。配架や本の補修、絵本の読み聞かせなどを学んだ児童を「こども司書」に認定し、月に1回程度、金屋図書館で司書体験を行う。

 当日は、1月~3月に受講した3人が参加。児童らはカウンター業務や自分たちでテーマを決めた「こども司書の棚」作りなどを行った。

 藤並小学校5年生の前杏來さんは「小さいころから母親にたくさん絵本の読み聞かせをしてもらって本が好きになった。講座の中では、本の補修が面白かった。将来は、司書も含めて、子どもと接する仕事をしてみたい」と笑顔を見せる。

 御霊小学校6年生の長木愛奈さんは「学校の図書室が好きで、本を並べる仕事などに興味があった。図書分類を覚えるのは大変だったが、県立図書館見学では利用者が入ることができないスペースを見せてもらえて楽しかった。小学校では高学年になると本を読む人が少ないので、本の面白さを友達に伝えていきたい」と意気込む。

 同小学校5年生の川口珠々さんは「今年の4月からは図書委員になったので、学んだことを図書室で生かしている。本を読む機会が増えて、本の面白さを再認識した。面白い本を友達に薦められるように、もっともっと勉強したい」と話す。

 有田川地域交流センター「アレック」(下津野)の川村竜央さんは「近年、全国で子ども司書活動が増えており、試行錯誤の末、ついに『こども司書』1期生が誕生した。子どもたちには、学校の読書リーダーに育ってほしい。子ども目線の読書推進に期待している」と話す。

 第2期生募集は6月18日~27日。

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