和歌山市が現在、市内観光をより楽しんでもらうことを目的とした冊子「ちかばめぐり」を配布している。
ポスト/ウィズコロナ社会の観光モデル策定しようと和歌山大学紀伊半島価値共創基幹と市が共同研究・制作した同冊子。一般的な観光ガイドブックとは異なり、観光地を「調べる楽しさ」や観光の感動を「発信する楽しさ」を提案する。
内容は「調べる」「出かける」「発信する」をテーマにした3章構成。「調べる」では、観光のテーマの決め方、目的地の設定、事前調査方法を紹介。大学教員がお勧めの調べ方を教えるコラムを掲載する。「出かける」は、交通手段や時間帯などより楽しむためのポイントを示す。「発信する」は、SNSを使った情報発信のコツを伝える。
同大学に出向し、研究員として共同研究に参加した市観光課の高崎慎太郎さんは「和歌山の古墳のことを調べてみて、自宅裏に遺跡があることに驚いた。SNSで発信すると『遺跡探し、ロマンを感じられていいですね』とコメントをもらえた」と話す。「知識を得ると、これまで知らなかった街の姿に気づき、見え方が変わる。ちかばめぐりを活用し、自分たちの住む街の歴史を知ってもらえれば」と話す。
配布場所は、市役所、同市観光案内所・観光交流センター、市立図書館、同大学図書館・紀伊半島価値共創基幹、宮脇書店ロイネット和歌山店。それぞれのウェブサイトでも確認できる。
A5サイズ8ページ。無料。