断水が発生した和歌山市の紀の川以北地域に10月4日、応急給水所が設置された。
10月3日に起きた六十谷水管橋崩落により、同日夜から大規模断水が発生。約6万戸、13万人以上に影響が及ぶとされている。
同橋は1975(昭和50)年に完成。2015(平成27)年には落橋防止工事を行っていた。耐用年数は48年で、2023年に迎える予定だった。
4日、市は6時と6時45分に防災行政無線を使い対象地域に応急給水所設置を放送。「応急給水時間は、午前7時から午後8時までです。応急給水所は、和歌山市の紀の川北部地域の各小学校です。ペットボトルなどの容器をご持参いただきますよう、お願いします」(原文ママ)と案内した。
応急給水所になった福島小学校(福島)には7時前から50人が列を作った。給水車の到着前から、小学校の受水槽を使い、市民が持ち寄ったポリタンクやペットボトルに水が入れられた。教諭たちは住民の誘導や駐車場所の指示など対応に追われた。8時には陸上自衛隊が給水車をけん引し、応援に駆けつけた。
「Megaドン・キホーテ和歌山次郎丸店」(次郎丸)では、水やポリタンク、紙皿、割り箸、汗拭きシートなどが完売したほか、トイレの利用停止を知らせる張り紙を店頭に掲示した(4日15時時点)。このほか、市内のコンビニやスーパーでも飲料水などが欠品。各所の自動販売機でも飲料水が売り切れた。
市によると、仮設バイパス管による応急復旧作業を6日から開始し、8日中の送水開始を目指すという。