自転車をそのまま列車内に持ち込める「きのくにサイクルトレイン」の実証実験が現在、JRきのくに線の紀伊田辺駅・新宮駅間で行われている。
自転車は通常、解体するか折り畳んで専用の袋に入れれば手回り品料金なしで列車内に持ち込める。サイクルトレインでは、ゴムなどの固定具で自転車を固定してもらうことで、自転車をそのまま列車内に持ち込める「フリーライド」とした。予約や手回り品料金は不要。昼間の乗客が少ない紀伊田辺駅・新宮駅間の利用客増を見込む。
JR西日本和歌山支社総務企画課の大石有希子さんは「自転車をそのまま積み込める臨時列車を運行したことがあるが、3カ月にわたりフリーライドで利用できる取り組みは初めて。実証実験開始から1カ月がたち、幅広い年齢層に利用してもらっている」と話す。「和歌山県はサイクリングロードが充実しているため、自転車を使った観光を促進したい。行きか帰りに電車を利用することで同じ道を往復せずに済むので、より長い距離を自転車で走れる。ぜひ利用してほしい」とも。
利用時間は9時~17時(土曜・日曜・祝日は終日)。11月30日まで。