「白良浜deひらひらTシャツアート展」(愛称しらひら)が現在、白浜町の白良浜で開催されている。主催は「紀の国わかやま文化祭2021白浜町実行委員会」。
砂浜にロープを張り、Tシャツを展示する同展。同町障害者交流事業として、23の福祉作業所などの障がい者が参加する。Tシャツにプリントするデザインは全国37都府県から応募があり、919枚を砂浜に並べる。高知県黒潮町「砂浜美術館」の「ひらひらフレンドシップ」参加企画。
使用するTシャツは、メードイン和歌山のオーガニックコットン製。生地製造を「ヤマヨテクスタイル」(上富田町)、染色を「貴志川工業」(紀の川市)、裁断を「エイコーコジマ」(和歌山市)、縫製を「ドルフィン白浜自立支援センター」(白浜町)、タグ製作を「社会福祉法人一麦会Po-zkk」(紀の川市)、印刷を放課後等デイサービス「ころん」(田辺市)などが手掛けた。
そのほか、Tシャツの図柄や模様をデザインをするワークショップや陶芸品展示、物販を行う「青空マーケット」(10時~16時)、竹細工による光のアート「竹あかりライトアップ」(17時~20時)、車いすでのビーチマット走行や砂浜用車いすの試乗ができる「車いすdeビーチ」(10時~16時)などを行う。
白浜町民生福祉係の清宮乙香(いつか)さんは「和歌山の魅力ある観光名所である白良浜でTシャツアート展が開催できてうれしい。デザインの募集は障がいのあるなしにかかわらず幅広く行った。イベントを通じ、障がいのある人と一般の人の交流を図り、地域全体で盛り上がるイベントにしたい。朝や夕方など時間帯によって見られる景色の違いも楽しんでほしい」と呼び掛ける。
和歌山市から訪れた中西健志さんは自身のデザインしたTシャツの前で「白良浜で作品を見られてハッピー」と笑顔を見せる。
入場無料。11月7日まで。