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和歌山・串本の樫野埼灯台でスイセン見頃 英国技師が植えた花きっかけに植栽

天気の良い日の樫野埼灯台とスイセン(2021年12月25日撮影)

天気の良い日の樫野埼灯台とスイセン(2021年12月25日撮影)

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 串本町大島の東端にある樫野埼灯台(串本町樫野)周辺で現在、開花の見頃を迎えたスイセンが訪れた人の目を楽しませている。

イギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンが故郷から持って来た西洋スイセン(1月6日撮影)

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 同灯台は、1870(明治3)年にイギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンが設計した、日本初の石造りの回転式閃光(せんこう)灯台。1890(明治23)年に現トルコの軍艦エルトゥールル号が樫野崎沖で遭難した際に同灯台に助けを求めたことでも知られる。

 灯台と旧官舎の周辺に咲くスイセンは、ブラントンが外国人居留地でもない異国の辺境で、技師たちの孤独な生活を癒やすために母国から苗を取り寄せて植えたのが始まりという。同灯台完成後、ブラントンは串本を離れたが、地元の人がブラントンや技師たちの故郷への思いを受け継ぎ10万本以上のスイセンを植えてきた。串本町はスイセンを町花に定めている。

 南紀串本観光協会の青木圭さんは「12月中旬から咲き始め見頃を迎えている。樫野埼灯台と一緒に撮影を楽しむ家族連れやカメラマンなどが訪れている。毎年欠かさず見に来るファンもいる。例年1月末まで楽しめるので、灯台やトルコ記念館と合わせて楽しんでほしい」と話す。

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