アニメ「サマータイムレンダ」の主要キャラクター「小舟潮(こふねうしお)」の「和歌山市アニメ観光大使」就任式が3月24日、和歌山市役所で行われた。
「サマータイムレンダ」は、和歌山市出身の漫画家・田中靖規さんの同名マンガを原作とするSFサスペンスアニメ。和歌山市の友ヶ島をモデルにした架空の島「日都ヶ島(ひとがしま)」を舞台に起こる事件を描く。関西テレビ・TOKYO MXでは4月14日から毎週木曜、全25話を放送する。
「アニメ観光大使」は、和歌山市の魅力を広く国内外に発信し、市のイメージアップや観光振興を図るため、同市出身のアニメ関係者やそのアニメキャラクターを起用する取り組み。同キャラクターが第1号。市では「和歌山市アニメ観光大使」と書かれたたすきをした特製ビジュアルも作成した。
就任式には、原作の設定と同じ162センチの等身大パネルと小学館集英社プロダクションのアニメプロデューサー・松崎友貴さんが出席。担当声優の永瀬アンナさんもオンラインで参加した。尾花正啓和歌山市長が松崎さんに委嘱状を贈呈すると、松崎さんは尾花市長に田中さんの直筆色紙を手渡した。
松崎さんは「田中先生が作品で和歌山の風景を忠実に再現しているので、アニメでもそれを踏襲するため何度もロケハンに来た。加太や雑賀崎、友ヶ島などリアルな和歌山の風景を描いているほか、名物のグリーンソフトも登場するのでぜひ注目してほしい」と話す。「アニメを見た人たちに聖地巡礼に訪れてもらえれば」とも。
永瀬さんは「アニメは全編和歌山弁なので、リアルな和歌山弁に近づけるよう必死に練習している。演技も和歌山の一助になるよう頑張りたい」と意気込む。
市役所や市民図書館、友ヶ島など10カ所に等身大パネルを設置するほか、市のPRイベントなどに起用する。