革製品の製造販売を手がける「CHOUETTE D’OR（シュエットドール）」（白浜町）が4月29日、新商品のコンパクト財布「MAGALIE（マガリー）」の販売を始める。

革工房「シュエットドール」店主の真鍋さん

　同商品は紙幣、小銭、カード入れを備え、大きさは縦8.5センチ、横11センチ、厚み2.5センチほど。顧客からの「お札を折らずに入れたい」「ズボンのポケットに入れられるサイズがいい」「カードや名刺を入れるスペースが欲しい」といった要望に応え、現行のコンパクト財布を改良した新商品。アイボリー、トープ、アプリコットピンク、グリーン、ネイビー、ブラックの6色展開。価格は2万4000円～。

　同店は、50種以上の革、25種以上の糸、箔（はく）押しなどを選べる財布やキーホルダーなどのカスタムオーダー品の製作を行う。キーホルダー製作（2,000円～）などの革製品作り体験（予約制）も行う。

　店主の真鍋吉広さんは同町出身。革製品作りの技術を独学で磨き、アトリエ兼販売を行う同店を2016年4月1日オープンした。同店の創業6周年を記念し、マガリーを製作する。

　真鍋さんは「お客さまの声はもちろん、自分が持ち物をミニマムに収めたくて、改良を重ねた。交通系ICカードなどもタッチしやすい設計で、キャッシュレスの時代に対応する。コンパクトだが必要なものは全て入る。物を長く使うことが最大のエコ。修理やメンテナンスを理由にお客さまがまた白浜に来てくれるとうれしい」と話す。「観光で白浜に来てくれる人に、雨の日の選択肢や『もう1泊』を作る理由になる場所が必要だと感じていた。100年続く店にしたい」と意気込む。

　営業時間は10～19時。水曜定休。