和歌山県立紀伊風土記の丘近くの「喫茶ピュア」(和歌山市岩橋、TEL 073-472-2685)が3月14日、開店50周年を迎えた。
現在の店主は二代目の松本雅之さん。1971(昭和46)年8月に母・美恵子さんが同地域でホットドッグとコーラの販売店を出店。1972(昭和47)年3月14日に現店舗で喫茶店をオープンした。父の故・新さんが加わり、夫婦で営業。高校卒業後に雅之さんも働き始め、10年ほど前から店主を務める。美恵子さんと姉の山崎由美子さんも一緒に親子で店を切り盛りする。
席数はテーブル席が72席。18人収容の会議室を備え、1時間は無料(ワンオーダー制)、その後30分=500円。建物はこれまでに2回増築している。
同店では、自家焙煎(ばいせん)コーヒーを提供。焙煎豆の卸売りも行う。提供するコーヒーは、「ピュアブレンド」、モカブレンドのアイスコーヒー(以上400円)、ブラジル、インド、コロンビア(Sサイズ=400円、Mサイズ=500円)、ルワンダ、コスタリカ、ブルンジ(Sサイズ=450円、Mサイズ=500円)など。そのほか、紅茶、コーラ(以上400円)など。
モーニングメニューは、トーストにゆで卵がつくAモーニング(440円)、サンドイッチのBモーニング(550円)など(全てコーヒーまたは紅茶が付く)。定食メニューは、焼きそば定食(880円)「ピュアロップカレーのカツのせ」(1,100円)、イノシシのヒレカツとショウガ焼き定食(1,380円)など。そのほか、エッグスパゲティ(770円)、フルーツパフェ(730円)など。
雅之さんは「オープン当時はファミレスもなく、ずっと満席だった。コンビニが増えると、肉体労働者の来店やサンドイッチの持ち帰りが激減し、厳しい時代もあった」と振り返る。
「常連客の助言からコーヒーの勉強をするようになり、4年前から焙煎を研究し始め、2年前から自家焙煎コーヒーを提供している。男性サラリーマンと高齢者が多い店だったが、客層が劇的に変わり、若い世代が増えた。常連客も味を喜んでくれている」と雅之さん。「集中してやりたいことに取り組むのが性分に合っている。今はジビエのスパイスカレーを研究中。近いうちにメニュー化したい」とも。
営業時間は7時~16時。月曜定休。