サロン・スタジオとカフェを備えた複合商業施設「トレーラーガーデン」(海南市下津町丸田)がJR加茂郷駅前にオープンして1カ月がたった。運営は「ニッティド」(同)。
トレーラーハウス3台と木造の小屋1棟をウッドデッキでつなぎ、ベンチや植え込みなどを配置する同施設。敷地面積は300平方メートル。トレーラーハウスでは、サロン兼スタジオとカフェ、ファクトリーショップを営業する。
同社は1981(昭和56)年に「ニットグローブ」として創業。5本指ソックスの製造と無縫製ニットの企画・開発・製造・販売を手がける。東京とドイツで直営店を経営する。コロナ禍の2020年4月、縫製技術を生かして生産と販売を開始したニット製マスクを本社工場のトレーラーハウスで販売したことがきっかけで地元住民と関係が深まり、同施設の構想につながったという。
ファクトリーハウスでは、5本指ソックスを販売するほか、ためし履きもできる。ドイツで販売中の商品やトレーラーガーデンオリジナル商品を扱い、100種類ほどをそろえる。サロン・スタジオでは、毎週火曜にピラティス、第1・第3木曜日にもみほぐし、第1・第3金曜に巻き爪ケアのサービスを提供する。
ドイツ・ベルリンのカフェがテーマのカフェはテーブル席12席を備える。同社の社員食堂を兼ね、日替わりランチ(1,100円)は栄養士がメニューを考案する。カリーヴルストランチ、シュニッツェルランチ(以上1,320円)なども提供。ランチセットにはいずれもドリンクを付け、追加でスイーツ(330円)も用意する。カフェメニューは、季節のコーヒー、紅茶(以上450円)、カフェラテ、下津のレモンを使った自家製無添加レモネード(以上550円)、スイーツ3種盛り(990円)、スイーツ5種盛り(1,320円)などを提供する。
井戸端康宏社長は「足の健康にとどまらず、ここで心と体の健康を実現させたい。地域の人が繰り返し足を運んでくれ、交流の場になってよかった。県外からのお客さまの街巡りの起点にしてもらいたい」と話す。「下津町マップの作成も考えている。定期的にポップアップやイベントの開催もしたい。新しいことに挑戦する人が生まれるきっかけの場所になれば」とも。
営業時間は10時~18時。日曜・月曜定休。ウッドデッキスペースはペット同伴可。