アドベンチャーワールド(白浜町堅田)のジャイアントパンダ「楓浜(ふうひん)」が7月11日、「交通安全和歌山夢大使」に就任した。
(左から)たすきを持つ中尾副園長、委嘱状を持つ今津園長、楓浜、出納和歌山県警察本部交通部長
子どもたちが交通事故に巻き込まれず、夢に向かって健やかに成長することを願い、和歌山県警が2019年に創設した同大使。初代大使は当時11カ月の「彩浜(さいひん)」が務め、年間4回の交通安全運動で、ポスターや反射材等のグッズを作り、交通安全の広報を行ってきた。7月に彩浜の3期目の任期が満了することから、妹パンダの楓浜に2代目大使を引き継いだ。
任期は1年で、同日から始まった「わかやま夏の交通安全運動」での広報活動を皮切りに、交通安全の広報啓発を行う。
当日は委嘱式が行われ、出納延計和歌山県警察本部交通部長から今津孝二園長に彩浜への感謝状と楓浜への委嘱状、中尾建子副園長にたすきが手渡された。委嘱状贈呈時には、楓浜が屋内運動場に登場し、竹文字で作った「手をあげよう」と横断歩道をイメージして並べた竹の周囲を歩いた後、竹を食べる姿を見せた。
出納交通部長は「彩浜の大使就任は大変注目度が高く、子どもはもちろん大人への交通安全意識の広がり効果があった。おかげで和歌山県の交通事故は2001(平成13)年以来20年連続で減少している」と話す。「元気で物おじしない楓浜に、ぜひ大使をお願いしたいと打診し、見習いを経て就任してもらった。交通事故を1件でも無くすため、力を貸してもらえたら」とも。
今津孝二園長は「今日も堂々としている楓浜の姿を見て、大使の仕事を全うしてくれると確信している。彩浜の後を継いで、楓浜も大使としてさらに交通安全の意識を高めてもらえるよう活躍してもらいたい」と話す。