JRきのくに線の海が見える区間や車窓から見える名所をまとめた冊子「うみえるマップ」の配布が11月24日、和歌山県内のJR主要駅や観光案内所で始まった。発行は紀勢本線活性化推進協議会、企画・制作は和歌山大学の学生で組織する「きのくに線活性化プロジェクト(以下、きの活)」。
JRきのくに線の海が見える区間や、見どころをまとめた冊子「うみえるマップ」
きの活は、2019年にJRきのくに線の活性化を通じた地域活性を目的に発足。現在は約20人の学生で活動している。2021年の観光列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」運行に合わせ、沿線24市町村で作る同協議会と連携してマップの初版を作成し、車内配布した。今年はより多くの人に同路線の魅力を知ってもらおうと、追加取材を行いページ数も増やした冊子を制作した。
冊子では、きのくに線で海が見える区間や景色の見どころを記したマップを掲載。そのほか、和歌山駅~箕島駅までの「紀北」、箕島駅~紀伊田辺駅までの「紀中」、紀伊田辺駅~串本駅までの「紀南・西牟婁」、串本駅~新宮駅までの「紀南・東牟婁」の4エリアの観光スポットやアクティビティ、飲食店などを紹介する。
24日には新宮駅で同駅長へ冊子を手渡ししたほか、同駅改札口付近で特急「くろしお」の乗降客に手渡した。
取材・編集を担当した宮井凜晴さんは「地元の人が知る名所を載せるため、自分たちで取材に行った。マップを手に取った人からは『いつもと違う楽しみ方ができた』『たくさんの絶景ポイントを楽しめた』などのコメントをもらった」と話す。「きのくに線は車窓を流れる景色が最大の魅力。冊子を手に電車に乗って景色を楽しんでもらい、海と歴史、文化を知り、繰り返し、訪れてもらえたら」とも。
冊子は、フルカラー、B5版16ページ。発行部数は7000部。