岡田織物(橋本市高野口町大野)が12月14日、近鉄百貨店和歌山店(和歌山市友田町)にポップアップストアを期間限定出店する。
同社は、動物の毛皮に似せたアクリル生地「エコファー」を専門に扱う繊維会社。海外の有名ブランドや国内大手アパレル企業などと幅広く取引している。OEM事業やオリジナル製品の小売り事業なども手がける。
橋本市高野口町は、生地に毛を織り込む「パイル織物」の生産地として知られる。産地内分業体制で、独自の織機で作るパイル織物、編み物は「高野口パイル」と呼ばれる。
近鉄百貨店和歌山店での出店は、昨年に続き2回目。当日は、バッグやストール、ベスト、ティッシュケースなど、ファーを使ったオリジナル製品を販売する。昨年訪れた人からの声に応え、ショルダーバッグやコンパクト型ショールなどの新作も用意。イベント限定カラーもラインアップする。
同社製品担当者の岡田怜子さんは「県民でも高野口の繊維産業を知らない人も多い。昨年のポップアップストア出店が知ってもらうきっかけになった」と話す。「秋口から用意し、自社の製品が最もそろう時期。カラーバリエーション豊富なエコファーを作っている。天然の毛皮はダークな色が多いので、明るい色やかわいい色を選ぶ人が多い。実際に手に取ると軽いと驚かれる。ぜひ一度手に取ってほしい」と呼びかける。
営業時間は10時~19時。12月20日まで。