「自伐型(じばつがた)林業フォーラム in 紀美野町」が2月4日、紀美野町文化センター(紀美野町神野市場)で開催される。主催は紀美野町。
「自伐型林業」は、山主や地域住民が自ら山に入り、木を切り出して販売する林業形態。自伐型林業推進協会によると、山林所有者が森林組合などに管理・施業を委託する従来の形態と異なる森林経営手法として、高知県や北海道・埼玉県など各地で導入が進んでいるという。
当日は、自伐型林業推進協会代表の中嶋建造さんが基調講演を行い、自伐型林業の概要と環境保全や土砂災害防止などの意義を解説する。このほか、鳥取県智頭町や高知県佐川町での実践事例紹介の後、紀美野町の林業実践者が登壇し、和歌山県の森林の特徴を踏まえ、今後の可能性について意見を交わす。同町によると、自伐型林業を紹介するイベントの開催は和歌山県内の自治体では初めてという。
同町産業課の山本正起さんは「紀美野町は総面積の75%を森林が占める。林業の担い手が不足する中、森林育成に携わる新たな選択肢として自伐型林業を紹介したい。兼業に向いていることから、移住者の就業機会にもなる」と期待を寄せる。「林業をやってみたい人、興味がある人をはじめ、山林地主に参加を呼びかけ、林業をやりたい人と地主をつなぐ場にしたい。開催後も、自伐型林業に必要な技術を学ぶ研修などをサポートできたら」と話す。
開催時間は13時~16時。参加無料(事前予約制)。申し込みは1月31日まで、インターネットまたは電話で受け付ける。