有田川町特産の「ぶどう山椒(さんしょう)」を使ったチョコレートの販売が1月30日、和歌山市、田辺市、有田川町のカフェや宿泊施設などで始まった。
「山椒ミルクチョコレート」の板チョコレートと「山椒ミルクチョコレートとオレンジピール」
同町在住の天津やよいさんがバレンタインに合わせ、企画した同商品。天津さんは、美浜町出身の32歳。大学卒業後、東京のマーケティング会社で働き、有田川町にJターンした。同町のまちづくり会社や和歌山市のチョコレート製造店での勤務を経て、現在はホームページ製作や印刷業務を手がける。
同町はサンショウの生産量全国一を誇る。天保時代に同地域で発見された品種「ぶどう山椒」を中心に栽培する。天津さんは昨年から「ぶどう山椒」を使ったチョコレートを企画・開発し、イベントなどで販売してきたという。
製造はチョコレート店「スマイルチョコレート」(滋賀県大津市)が担当する。同店は2019(平成31)年、和歌山県建築士会館(和歌山市卜半町)で創業した。2020年2月に滋賀店をオープンし、本店を移転した。昨年11月に和歌山店は閉店。和歌山店に勤務していた天津さんが、同商品の製造を依頼した。
ラインアップは、「山椒ミルクチョコレート」板チョコレート(518円)、「山椒ミルクチョコレートとオレンジピール」(280円)の2種類。
天津さんは「有田川町に移住し、ブドウサンショウを知った。爽やかな香りでクセが少なく、料理や菓子に合うので驚いた。『山椒ミルクチョコレート』は、サンショウの香りとミルクチョコレートの甘みがゆっくり口の中で溶け、ピリッとした後味がある。ミルクティーやカフェオレなどと相性が良い。一息つきたいときやホッとしたいときに温かい飲み物と一緒に食べてほしい」と話す。
現在、丸十家具、じょんのび、サードカフェ、cafeいのくち30番地(以上有田川町)、GuesthouseRICO、珈琲もくれん、蔦屋書店和歌山市民図書館(以上和歌山市)、バニラカフェ、tanabe en+(以上田辺市)などで販売している。