紀の川市県道7号線沿いの「ファーマーズマーケットめっけもん広場」(紀の川市豊田、TEL 0736-78-3715)のイートインコーナー「イーテン」に現在、近畿大学とコラボした週末限定メニュー「めっけ丼」を求める客の行列ができている。
2002年に世界初の養殖に成功した「近大マグロ」で有名な同大学水産研究所は和歌山県白浜町、すさみ町、串本町など県内7カ所の施設で養殖技術の研究を行っている。今回のコラボメニューでは、マグロ、ブリ、イシダイ、カンパチ、マダイ、生石高原で育てられたカモ肉「近大おいし鴨」をごはんに乗せた丼として提供する。
「もともと、『近大おいし鴨』を販売しており、同じ紀の川市にある近大生物理工学部とは交流がありました。旬の食材のおいしい食べ方を提案したいという思いから今回のコラボをお願いしました」と話すのは店長の岡田芳和さん。
丼にかけるソースは和歌山信愛女子短期大学講師の西出充徳さんに協力を依頼し新たに開発した。味だけではなく、同店の利用者に高齢者が多いことを配慮し、減塩や食材の機能性を高めるといった健康面も配慮した。マグロ丼には脂肪燃焼効果のある唐辛子をメーンにしたソース、ブリ丼には旬の果物を取り入れた柿梨ソースなど、独自のソースが楽しめる。
甘みのあるソースのブリ丼に「しょうゆやわさびを使わない味付けに驚いたが、食べてみたらおいしかった」と、兵庫県在住の富澤信介さん。同店には釣りの帰りによく立ち寄るという。
「マグロ丼は大好評で販売開始から1時間で完売した。大阪方面からのお客さまはもちろん、地元のお客さまも増えたと感じている」と岡田さん。「観光客はもちろん、地元の人からも愛される店をめざしたい」とも。
めっけ丼は600円、汁物とお茶付きで800円。提供する丼は毎週変わる。次回は9月20日、21日にイシダイ丼を提供する。
営業時間は9時~17時。めっけ丼販売は11時と13時の2部制。3月22日までの土曜・日曜限定1日200食。