和歌山大学付属小学校の児童が作成した「和歌山城Clean map(クリーンマップ)」が現在、和歌山市のホームページで公開されている。
和歌山大学付属小学校5年C組が作成した和歌山城クリーンマップ
5年C組が総合的な学習の時間で取り組んできた「和歌山城魅力発信プロジェクト」の一環。同プロジェクトでは、児童が和歌山城の魅力を発見し、SNSへの投稿やポスターの作成、イベントを通して情報を発信してきた。児童は、和歌山市職員や学芸員、来園者にインタビューも行った。大人では見えづらかったり見逃しやすかったりする清掃ポントをまとめたマップは、学習のために何度も城を訪れるうちに児童から「もっと和歌山城をきれいにしたい」と声が上がったことをきっかけに作成した。
児童らは作成に当たり、NPO「クリーン&コネクト」が企業や一般市民に参加を呼びかけ、月に1回行っている城の清掃活動に参加。児童らは「月1回の清掃活動は1時間なので、ゴミを探している間に活動が終わってしまう人もいる」「せっかく清掃活動に来たのに、ゴミが見つからないと楽しくない」「マップを見て、短い時間で効率よく掃除ができて、もっと和歌山城がきれいになったらうれしい」と話す。
担任の福井規之教諭は「学校のすぐ近くにある和歌山城だが、まだまだ知らないことがたくさんある。城に関わるさまざまな人に子どもたちの学びの伴走者になってもらうことで、1年間しっかりと学び続けることができた」と話す。「和歌山城についての総合学習はいったん完結するが、子どもたち一人一人ができる範囲で、和歌山城を持続可能な形で盛り上げていく行動を続けてほしい」とも。