農山村での地域づくりをテーマにしたシンポジウム「農山村における関係人口・還流人口の創出を考える」が3月27日、紀美野町総合福祉センター(紀美野町下佐々)で開催される。紀美野町と和歌山大学食農総合研究教育センターの共催。
同町が今年5月から開講する連続講座「きみの地域づくり学校」のキックオフイベント。連続講座では、若い世代が地域に定住するためのなりわいづくりを応援する。シンポジウムには、地域づくりに取り組んできた有識者を招く。
第1部は基調講演で、長野県飯田市の前市長・牧野光朗さんが「円卓の地域主義 これからの地域づくりに必要な『連携力』とは」をテーマに話す。第2部はトークセッション。テーマは「きみの地域づくり学校への期待」で、追手門学院大学教授・和歌山大学名誉教授の藤田武弘さんがファシリテーターを務める。パネリストは、小川裕康紀美野町長、りら創造芸術高等学校(真国宮)校長の山上範子さん、同大学食農総合研究教育センター特任教員の阪井加寿子さん。牧野さんもコメンテーターとして参加する。
同町まちづくり課の山本尚史さんは「移住を考える人には、どんな街、どんな家、どんな仕事があるかと、不安が多い。シンポジウムや連続講座をきっかけに町民と交流し、つながりを作り、紀美野町へスムーズに移住してもらいたい。和歌山県内で起業する人が増えることで活気にあふれる街が県内にも増えれば」と話す。「まちづくりに関わる人、地域おこし協力隊、起業を考えている人、学生など、さまざまな人に参加してもらいたい」と呼びかける。
開催時間は14時30分~17時30分。参加無料。FAX、メール、電話で事前申し込みが必要。