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和歌山・紀美野に古民家シェアハウス 移住者目線で地域拠点目指す

シェアハウスの前に立つオーナーの片桐さん

シェアハウスの前に立つオーナーの片桐さん

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 シェアハウス「Shared Residence Flag(シェアドレジデンスフラッグ)」が紀美野町田にオープンして3カ月がたった。

シェアハウスの共有キッチンとまきストーブ

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 オーナーの片桐翔太さんは大阪府出身で、2020年に夫婦で紀美野町に移住。移住後は古民家リノベーション事業を手がける「KATAKOTO CRAFTS(カタコトクラフツ)」を起業し、古民家再生事業に関わり、同施設をオープンした。

 木造平屋の古民家を改修した同施設。建物は母屋と離れがあり、居室は7畳1室、18畳2室、18.5畳が1室の計4室。そのほか、リビングやダイニングキッチン、バスルーム、トイレなど共有スペースを備える。現在は、片桐さんの家族を含む4世帯8人が暮らす。

 片桐さんによると、改修には自然素材を中心に使い、まきボイラーでシェアハウス全体の給湯を行うなど、「エコロジカルな暮らし」を目指すという。同施設の改修中は全5回のDIYワークショップを開き、20人以上の参加者が解体や土壁づくりに取り組んだという。

 片桐さんは「移住経験から、移住者の目線で移住促進に取り組みたい。移住者は、知り合いがいない中で住まいや収入を確保していく難しさに直面する。シェアハウスなら生活コストを節約しつつ、住居と人脈が同時に確保できる」と話す。「集落は70代から90代の人たちがほとんどで、将来も生活インフラを維持していけるのか危機感がある。このシェアハウスを『ここに来れば誰かがいる』『ここがあるから地域に安心して住める』と感じられる場にしていきたい」とも。

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