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和歌山・海南の「黒江ぬりもの館」5周年 築180年の塗師町家を改装

店内に飾ったひな人形を紹介する店主の瀬戸山さん(右)

店内に飾ったひな人形を紹介する店主の瀬戸山さん(右)

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 古民家カフェ「黒江ぬりもの館」(海南市黒江)のリニューアル5周年から1カ月がたった。

古民家カフェ「黒江ぬりもの館」店内

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 日本三大漆器に数えられる紀州漆器の生産地として知られる海南市黒江地区にある同店。店主の瀬戸山江理さんによると、「黒江ぬりもの館」は元塗師町家だった築約180年の木造建屋で、1988(昭和63)年ごろから黒江漆器の直売所やカフェ、貸しギャラリーなどに活用されてきたという。2017(平成29)年から2018(平成30)年1月にかけ改修し、食事を提供できる古民家カフェとしてリニューアルオープンした。1階のカフェスペースは、カウンター席4席、テーブル席26席を備える。2階は貸しスペースでヨガ教室やワークショップなどに活用される。

 地産地消と素材からの手作りに取り組む同店。米は毎日店内で精米し、黒米を加えて釜で炊くほか、手作りの漬物や調味料などを使っている。料理は漆器で提供する。

 メニューは、地元産の豆腐とひじきを使った豆腐ハンバーグなど主菜が選べる「スタッフの気まま定食」(1,200円)、同地区の酒蔵の酒かすを使った冬季限定のかす汁定食(1,100円)、「黒江ぜんざい」(550円)、「黒江プリン」(450円)などを用意する。

 瀬戸山さんは「店で使う漆器は木のぬくもりが感じられると好評。当店や地域の小売店で購入してくれる人もいる。『おばあちゃんの家』のような懐かしい雰囲気を大切にしている。格子越しの景色を眺めながら、のんびりした時間を過ごしてほしい。5周年を迎え、認知度が上がってきた。地元の人に加え、SNSを見て大阪など遠方から来られる人もいる。これからも誰もがくつろげる店でありたい」と話す。

 営業時間は11時~17時。火曜・水曜定休。

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