「亀池さくらまつり」が4月2日、亀池公園多目的広場(海南市阪井)で開催される。主催は海南市観光協会。たつみの町づくり協議会が共催する。
桜が満開の亀池公園(2022年撮影、写真提供=海南市観光協会)
1970年代から続く同イベント。2019(平成31)年から新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していたため、4年ぶりの開催となる。
当日は、海南市立巽中学校音楽部(海南市阪井)や市立海南中学校吹奏楽部(日方)、和歌山県立海南高校軽音楽部(大野中)のほか、公民館活動のギターやよさこい、和太鼓など11組がステージイベントに登場する。そのほか地域の団体が、焼きそばやフランクフルト、焼き餅などの屋台を出店する。恒例の餅まきは行わない。
亀池は江戸時代に井沢弥惣兵衛によって作られた県内最大級のかんがい用池で、池の周囲に約2000本のサクラが植えられている。サクラを植えることで人が集まり、踏み固められて堤が丈夫になることから植樹されたと伝えられる。1968(昭和43)年に池の中心に浮かぶ中島に紀州徳川家の別邸「双青閣(そうせいかく)」が移築された。池の周囲には1周約4キロのハイキングコースがある。
たつみの町づくり協議会事務局の栄川誠さんは「古い大木のサクラが多く、見応えがある。2019年に阪井バイパスが整備され、アクセスがよくなった。大阪など近隣からの花見客も多い桜の名所」と話す。「今年は開花が例年よりも早いが、多目的広場は毎年やや遅れて咲くので、いい景色を楽しんでもらえるのでは」とも。「3月19日から4月8日まで、18時から21時にライトアップもするのでぜひ訪れてほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~16時。第一・第二駐車場のほか、巽小学校・中学校のグラウンドを臨時駐車場として開放している。