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和歌山県と白浜町がIT企業「ピクトリア」と進出協定締結 人工知能活用の拠点に

岸本和歌山県知事(右)に人工知能を使ったキャラクターを説明する明渡さん

岸本和歌山県知事(右)に人工知能を使ったキャラクターを説明する明渡さん

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 IT企業「Pictoria(ピクトリア)」(東京都中央区)と和歌山県、白浜町が6月9日、進出協定を締結した。

(左から)協定書を手にする井澗白浜町長、明渡さん、岸本和歌山県知事

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 同社は2017(平成29)年に設立。人工知能(AI)を活用したキャラクター制作や動画配信などを行う。阪急阪神東宝グループ企業「オーエス」が2020年に設立したサテライトオフィス「ANCHOR(アンカー)」(白浜町)に、6社目の企業として入居する。

 明渡隼人社長は和歌山市出身。智弁学園和歌山高校を卒業後、東京の大学に進学。大学3年時にカリフォルニア大学のビジネススクールに留学した。

 当日、知事室で行われた調印式に、明渡さん、岸本周平和歌山県知事、井澗誠白浜町長が出席。明渡さんが、同社のAITuber(エーアイチューバー)のデモンストレーションを行った。モニターにCGで描かれたキャラクターが映し出され、会話を披露。「おはようございます」と入力すると、キャラクターが瞬時に「おはようございます。今日もがんばりましょう」としぐさと共に文字と音声で返答した。明渡さんは「キャラクターが動き、適切に回答できる。音声入力で直接話しかけることもできる」と説明した。

 「例えば、和歌山県PRキャラクター『きいちゃん』が和歌山に関する質問に答えるなど、事前にAIに知識を入れておくことで、さまざまな情報と結び付けたサービスを提供できる。県の広報PRにも活用できる」と明渡さん。「AIの時代になり、AIを扱う新しい職種が生まれた。IT企業が集まる白浜から、最先端の職種や新しい働き方を発信していきたい」と意気込む。

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