スコーンとコーヒーのテイクアウト専門店「kamuro. coffee&scone(カムロコーヒーアンドスコーン)」(橋本市南馬場)が学文路天満宮近くにオープンして3カ月がたった。
店主の土屋理央さんの夫の祖父母が経営していた「紀州へら竿(さお)工房」を改装した同店。スコーンは「OKANYA scone(オカンヤスコーン)」、コーヒーは「土屋珈琲研究室」と異なる屋号で販売する。
スコーンは、プレーンスコーン(300円)、全粒粉スコーン(350円)、発酵バターのクッキースコーン(350円)、和歌山県産の果物を使った季節のスコーン(350円~)など。果物は減農薬栽培などに取り組む農園から直接買い付け、春はブラッドオレンジやイチゴ、夏はレモンやモモなどを使う。
自家焙煎(ばいせん)のコーヒーは、ドリップコーヒー(500円~)、牛乳で抽出するミルクブリュー(500円)など。コーヒー豆(100グラム=800円~)も販売する。豆本来の風味を追求し、浅いりから深いりまで常時約5種類をそろえる。
土屋さんは「コロナ禍で時間ができたことがきっかけで、高校時代から好きだった菓子作りに没頭し、店を持ちたくなった。紀州へら竿工房から形を変えたが、祖父の『ものづくり』の精神を引き継げたことがうれしい」と話す。「大阪、奈良など遠方からのお客さんに加え、橋本では焼き菓子やコーヒーの専門店は珍しいため、近隣の人も買いに来てくれる。今は店頭とイベント出店が中心だが、今後はネットで全国販売にも挑戦したい」と意気込む。
営業時間は土曜11時~18時。