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和歌山・紀美野でワーケーション補助事業 平日宿泊費が最大半額に

利用を呼びかける紀美野町観光協会の松本信之さん

利用を呼びかける紀美野町観光協会の松本信之さん

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 紀美野町が9月1日、ワーケーション促進を目指し、宿泊補助事業を開始した。

紀美野町総合福祉センターでワークショップを実施する大学生たち

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 同事業は、町外の個人・法人が平日に町内の宿泊施設に滞在する費用の最大50%を補助する。対象は、同町観光協会が指定する8つの宿泊施設で、テレワークや勉強を目的にした平日2泊以上滞在。同行者も最大9人まで利用できる。1泊5,000円まで補助する。1回の宿泊は最大5泊。

 4日からは、「たまゆらの里」(長谷宮)に利用第1号の高崎経済、和歌山、広島、広島修道、琉球の5大学のゼミメンバー約40人が滞在。農山村再生をテーマに研修を実施した。講義に加え、移住者や地域おこし協力隊、支援者にヒアリングを行い、同町の未来を考えるワークショップに取り組んだ。

 群馬県から参加した学生は「初めて和歌山に来た。山、川、湿度など、自然環境を肌で感じるところからスタートした。群馬も高齢化が進んでいるが、紀美野にはチャレンジしたい、頑張りたいと考える移住者がいて、支援体制があることに驚いた」と話す。

 観光協会の松本信之さんは「平日の宿泊を増やしたいと、宿泊施設関係者との勉強会や意見交換を経て企画した。紀美野は関西空港から自動車を使えば1時間で、中山間地の静かなたたずまいや美しい星空を楽しめる。騒がしい都会を離れ、リフレッシュし、テレワークに取り組める」と話す。今後の展望については「利用者には、SNSなどで紀美野の魅力発信をお願いしている。地域住民が気付かない魅力を発見し、今後の旅行商品やサービスにつなげていきたい」と意気込む。

 1月31日まで。紀美野町観光協会ホームページから申し込みが必要。

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