「和歌山県警察防犯フェア2023」が10月14日、近鉄百貨店和歌山店（和歌山市友田町）で開催された。

「近鉄百貨店和歌山店」で「キュウソネコカミ」出演の特殊詐欺被害防止の動画を上映した

　全国防犯協会連合会と警察庁が10月11日から展開する「全国地域安全運動」の一環。和歌山県警は、県内12の警察署が各地で防犯啓発活動を展開。「『ダブルチームでディフェンス！』特殊詐欺ぶっとばす！ネズミくん＆きしゅう君県内ツアー」と題し、2体のマスコットキャラクターを使い、市民に注意を呼びかけた。

　「ネズミくん」は、御坊市出身のヤマサキセイヤさんがボーカル＆ギターを務めるロックバンド「キュウソネコカミ」のマスコットキャラクター。同グループは、2月に特殊詐欺被害防止広報大使に就任した。紀州犬をモデルにした県警のマスコットキャラクター「きしゅう君」と共に店前で通行人に呼びかけを行った。

　当日は、店内でキュウソネコカミメンバーが警察官を演じた啓発動画を上映。県自転車防犯登録協会が、自転車の施錠を呼びかけた。そのほか、白バイ展示、県警察音楽隊のミニコンサートを開催。防犯機器や取り組みを紹介する企業ブースには、県内からは「セキュリティフォーユー」（岩出市根来）が出展し、高機能防犯カメラのレンタルサービスを紹介。「NTT西日本」（大阪市）、「シャープ」（大阪府）、「パナソニックマーケティングジャパン」（東京都品川区）などが、防犯機能付きの電話機の展示やサービス紹介を行った。

　県警生活安全企画課の川端宏季さんは「専用のフリーダイヤル『0120-508878（これはわなや）』が浸透し、怪しい電話の情報提供が増えてきた。提供された情報は、『きしゅう君の防犯メール』で情報を共有し、注意喚起している。最近は、電子マネーでの被害が増加している。コンビニなど各店に協力を依頼し、店員が高齢者に声掛け、被害を直前で食い止めたなど、効果が出てきている。今後もポスター掲示など、取り組みを続けていく」と話す。

　両キャラクターが登場するツアーは10月19日、フォレストモール岩出（岩出市中迫）で最終日を迎える。