「レインボーフェスタ那智勝浦」が11月12日、ブルービーチ那智(那智勝浦町浜の宮)で開催される。
2022年に開催されたレインボーフェスタ那智勝浦(写真提供=福田萌夏さん)
LGBTQの認知拡大のため2021年から開催してきた同イベント。同年と2022年には、いずれも約2500人が来場した。今回のテーマは「多様性は可能性」。LGBTQの認知を通じて多様性を幅広く考えてもらうきっかけを作る。
2022年は10月に開催。同町にパートナーシップ制度、ファミリーシップ制度の導入を求める署名活動を行い、12月までにオンラインを含め1万1798人分を集めた。4月、同町は県内初のファミリーシップ制度と橋本市に続き県下2例目のパートナーシップ制度を導入した。
当日は、飲食ブースにマグロメンチカツバーガー、羽釜炊きおにぎり、インドのケララ州風のチキンカレー、たこせん、焼き菓子、クッキー、ドーナツなど15店が出店。ミニブーケ、花や枝の壁飾り「スワッグ」、木工品、縛り染め「タイダイ染め」などの物販店やネイルサロン、絵本読み聞かせブースなども出店する。「アドベンチャーワールド」(白浜町堅田)も出店し、レインボーイベント限定のオリジナルグッズを販売。ステージでは演奏会や歌の披露ほか、ダンスやヨガも行う。
「昨年は、子どもから高齢者までが参加してくれ、まるで地域の祭りのようだった。他地域のレインボーイベントに参加した人は、幅広い世代を見て『会場を間違えたと思った』と驚いていた。那智勝浦町は人口が1万3千人ほどで、マイノリティーに出会う機会が、当事者自身も含めて少ない。地域住民に理解を深めてもらうための入門的なイベントにしている」と実行委員長の丸山都さん。「今回からは、来場者一人一人に多様性について考えてもらうきっかけになる仕掛けを取り入れる。LGBTQに限らず、生きづらさを感じているさまざまなマイノリティーや子どもたちに来てもらいたい。さまざまな人に足を運んでもらい、多様性を知る・感じる機会にしてもらえたら」と呼びかける。
開催時間は11時~16時。入場無料。