環境学習プログラム「生き物いっぱい!棚田復活大作戦」が12月17日から、紀美野町中田の棚田で開催される。主催はわかやまNPOセンター(和歌山市美園町5)。
小学生から高校生が対象の同プログラム。棚田の耕作放棄地を再生し、米を作りながら、希少な両生類が住みやすい環境を作る。中田の棚田での取り組みや自然栽培、希少な両生類の特徴や生態を教え、棚田の再生活動を体験しながら、棚田の大切さ、両生類の面白さ、農業の楽しさを学んでもらう。同町内で中田の棚田の再生に関わる人や自然栽培農家、両生類の専門家らも毎回ゲストとして参加。初めて開催した昨年の全5回のプログラムには、園児から大学生までの参加者やゲストなど延べ169人が参加した。
同プログラムを共催する紀美野町自然環境ネットワーク会長の行年恭兵さんは「参加した子どもたちは、事前配布資料をしっかり読んで、作業やディスカッションも積極的に楽しんでくれた。保護者からは『田植えの後の生き物探しで、泥んこになりながらアカハライモリやカエルをみんなで探して、追いかけている姿を見て頼もしく感じた』『さまざまな生き物がいるので、子どもの目の輝きが違う』など、たくさんのコメントをもらった」と話す。
参加無料。開催は来年1月と5月、7月、8月を合わせて全5回。対象は全日程参加可能な小学生から高校生まで。会場までの公共交通機関がないため、保護者による同伴が必要。定員30人。申し込みはホームページで受け付ける。12月8日まで。応募多数の場合は抽選。行年さんは「定員を昨年の20人から今年は30人にし、子ども同士の交流を増やす。生き物が好きな人は気軽に参加してほしい」と呼びかける。