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和歌山・加太に地元アクセサリー作家の店 加太のシーグラスを主な素材に

「インコントラーレ」の店内に立つ店主の佐野さん

「インコントラーレ」の店内に立つ店主の佐野さん

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 ハンドメードアクセサリー店「INCONTRARE(インコントラーレ)」(和歌山市加太)がオープンして2カ月がたった。

「インコントラーレ」に並ぶアクセサリー

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 店主の佐野準子さんは加太出身。2022年の春にアクセサリー作りを始め、県内外のイベントで販売してきた。店名はイタリア語で「出会い」を意味する。

 当初は仕入れたパーツを組み合わせたアクセサリーを制作していた。2022年夏に、加太の海で研究活動をする人から、シーグラス、シー陶器と呼ばれる波にもまれて角が取れた状態で海岸などに打ち上げられた海のごみを再利用できないかと持ちかけられたことをきっかけに、キーホルダーを作り始めた。

 ホテル「休暇村紀州加太」(同)でキーホルダーを土産物として販売したところ売れ行きがよかったことから、シーグラスやシー陶器を主な素材にしたアクセサリー制作に切り替えた。

 イベント出店を続ける予定だったが、加太の織物工場をリノベーションして今年開業した「ラ・アントルポ」のオーナーと知り合い、約2カ月半という短期間で準備し開業した。

 約4坪の店内には、イヤリングやピアス、イヤーカフ、リング、ネックレスなどが並ぶ。中心価格帯は1,000~2,000円で、人気商品はリングだという。

 佐野さんは素材のシーグラスやシー陶器を削ったり割ったりせず、拾ったままアクセサリーに仕立てる。左右で異なるデザインも作品の特徴と考え、そろえずに販売する。

 材料を拾うため、定期的に干潮時刻に合わせて海へ行く。さまざまな海岸を歩いてきたが、「加太の海で拾った物が私のアクセサリー作りには合っている」と佐野さん。「長い年月をかけて海岸に流れ着いたシーグラスやシー陶器は同じ物が2つとない。店に通って自分好みの物を見つけてほしい」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~17時。土曜・日曜・月曜と祝日のみ営業。

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