学習塾「スタディブレイン」が和歌山城近くにオープンして3カ月がたった。
和歌山城近くにオープンした学習塾「スタディブレイン」の自習室
中高生を対象に独自の勉強法を用意する同学習塾。講師が計算力・読解力・暗記力や筋力のトレーニング方法や学習計画、テスト戦略の立て方などを教えるという。勉強法を学んでもらう授業では、「勉強とは何か説明する」「ニュースを要約する」「最先端技術の紹介動画を見て考える」などのテーマを設ける。学習問題の解き方は解説しない。
塾長の吉村健吾さんは大阪府出身。2015(平成27)年に神戸大学を卒業後、「日本郵船」に勤務。家族や同僚と接する中で詰め込み型の教育制度に疑問を感じ、2022年6月に同学習塾を創業した。
教室には、生徒指導用の4人がけの円テーブルを並べ、電子黒板、トレーニングマシンなどを設置。自習室も設けた。
同塾は、独自の課題に加え、「1科目でクラス・学年1位になる」など、いくつかの目標を達成することを「卒業」条件にしている。9月には5人の生徒が入会し、11月に3人が「卒業」したという。
吉村さんは「今は動画やブログ、学習アプリなどが学習問題を解説してくれる。大人になったら先生はいない。まずは自分で調べる習慣を勉強を通して身に付けてほしい」と話す。「成績を上げるだけでなく、スポーツや将来の仕事で使えるスキルが身に付く場になれば」とも。
和歌山市内から通う中学1年の生徒は「4カ月通い、どうすればどの教科も楽しく効率的に勉強できるかを教わった」と話す。
3カ月にわたり平日毎日1時間の授業を行う「スタブレ式3カ月集中講座」の受講料は11万円。