ジビエ料理を提供する「わかやまジビエフェスタ」が12月1日から、県内90の飲食店や宿泊施設で行われている。主催は和歌山県。
和歌山市のレストラン「ストウブキッチンオルモ」で提供するシカ肉を使ったソーセージのグリル
同フェスタは、捕獲したイノシシやシカを地域の食資源として活用し、地域振興につなげる「わかやまジビエ需要拡大事業」の一環。2011(平成23)年に始まり、今年で13回目。参加店は、県内で捕獲したイノシシやシカの肉を県内の食肉営業許可を受けた施設で加工した「わかやまジビエ」を使う。
県の発表によると、2022年度の野生鳥獣による農作物被害額は2億6,100万円。2015(平成27)年度の3億4,300万円をピークに減少傾向にある。県内のジビエ肉解体処理施設は、2022年から4施設増え24施設。
参加店は飲食店のほか、ホテル・民宿、温浴施設など。各店がカレーや鍋料理、ハンバーガー、パスタ、丼物、ランチメニューやコース料理の一品としてジビエ料理を提供する。
県は現在、参加店やメニュー情報を掲載した冊子を県内で無料配布している。そのほか、期間中に各参加店に設置するPOPの2次元バーコードからアンケートに回答した人に、抽選で「わかやまジビエお食事セット」を進呈する。
県畜産課の南安寿香さんは「アンケート結果によればジビエを楽しむ人は年々増加している。この機会に食べて、たくさんの感想を寄せてほしい」と呼びかける。
来年2月29日まで。