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和歌山で養老孟司さん講演 県主催の読書推進フォーラムで、本の交換会も

ポスターを手に来場を呼びかける吉水さん

ポスターを手に来場を呼びかける吉水さん

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 読書推進フォーラム「本もって集合!『本との出会い』を楽しもう!」が1月27日、和歌山県民文化会館(和歌山市小松原通1)で開かれる。主催は和歌山県教育委員会。

読書推進フォーラムで記念講演を行う養老孟司さん(写真提供=(有)養老研究所)

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 読書の楽しさを伝え、読書について考える同フォーラム。2022年2月に和歌山市で初開催後、年に2回、紀北会場と紀南会場で開催している。紀南会場は今年10月、「のぞいてみよう!本の世界」をテーマに日高川交流センターで開催した。

 今回は、読書を通して考えることが一生の学びとなることを伝えるため、解剖学者で東京大学名誉教授の養老孟司さんが「読むこと、考えること、生きること」をテーマに講演する。

 養老さんの講演の前後では、新しい本との出合いや本を通した人との出会いを楽しむ機会として「本の交換会」を初開催する。出展者は「誰かに読んでもらいたい本」を持ち寄り、会場で本を展示する。来場者も本を持参し、気に入った本があれば出展者と交渉し自身の本と交換する。

 総務省の令和3年社会生活基本調査によると、「10歳以上の県民の趣味としての読書」をする人口の割合で、和歌山県は23.9パーセントと全国43位だった。

 県生涯学習課の吉水英章さんは「和歌山県は読書率が低いと言われるが、今年1月の読書推進フォーラムには高校生が200人以上集まった。興味を持っている人はたくさんいる。本は読まなくても生活できるが、読むことで、自分とは違う価値観や考え方に気付いたり、悩みを解決するヒントを得られたり、精神的な豊かさが広がる」と話す。「本は人と人をつなぐ道具にもなる。本の交換会や講演を通じて、知り合いが増えたり、新しいことを始めたりするきっかけになれば」とも。

 開催時間は13時~16時30分。入場無料(要事前申し込み)。申し込み締め切りは1月23日。

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