和歌山大学附属図書館(和歌山市栄谷)の1階で10月14日、不要になった収蔵図書を100円で販売する「蔵書リユース市」が開かれる。
地上4階建て、延べ床面積8084平方メートルの同図書館は、大阪府との県境に近い栄谷キャンパスの中心に位置する。蔵書は約74万冊。
1949(昭和24)年の和歌山大学開校と同時に創設され、同大学の母体となった和歌山経済専門学校、和歌山師範学校、和歌山青年師範学校の蔵書を引き継ぐ形で開館した。2014年12月に完成した新棟は、1階にコモンズ(共用空間)、2階に教養書保存書庫、3階に貴重書保存書庫、講座・アクティブラーニング・論文指導教室、4階は図書館既存棟から「教養の森」センターが移転し、教員と学生が学ぶ共有空間となっている。
古本市の開催は今回が初めて。対象書籍は教育・経済学部に関連する学術書約3000冊。1冊100円で販売する。施設のリニューアルに伴う蔵書整理で、重複本や改版で不要となった本が出たため、他大学での事例をきっかけに企画したという。
同館司書の藤井亜希子さんは「週刊誌などの雑誌は、無料で持ち帰れるものもある。なかなか大学の図書館に来る機会はないかもしれないが、小説などの一般書もあるので、ぜひこの機会に足を運んでみてほしい。隣にはカフェもあるので、ゆっくりしていってもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は10時~15時。