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和歌山・丹生神社で恒例の奇祭「笑い祭」 鬼の出迎え、獅子舞も

鈴振りと福枡を持った笑い男たち

鈴振りと福枡を持った笑い男たち

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 日高川町の丹生(にう)神社(日高郡日高川町大字江川)で10月11日、恒例の「丹生祭」が開催される。

「御旅所」近くで行われる「鬼の出会い」

 祭りの参加者は約400人。毎年1000人近い見物客が訪れる同祭。同神社の発祥は室町時代中期で、主祭神は八幡大神。1906(明治39)年の「神社合祀令」で、旧丹生村(和佐・江川・山野・松瀬)の各社が統合され「丹生神社」になった。全国に180以上あるとされる丹生都比売大神を祭る神社の1つでもある。

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 毎年10月第2日曜日に開催される「丹生祭」は、かつて地区単位に行われていた「和佐の笑い祭」「江川の奴踊り」「山野の雀踊り」「松瀬の竹馬駆」を合わせた例大祭。県無形民俗芸能に指定されている。

 丹生祭は、別名「笑い祭」とも呼ばれる。笑い祭は神代、出雲で行われる八百万の神の集まりに寝坊し、ふさぎ込んでしまった丹生都姫の命を心配した村人たちが、「笑え笑え」と慰め勇気づけた言い伝えに由来する。

 笑い祭では、和佐地区の男性が派手な衣装と化粧に身を包み、鈴を振りながらみこしの先達(せんだつ)を務める。「鈴振り」が「笑え」と掛け声をかけると、12人の升を持った男たちが大笑いしながら練り歩く。

 町役場の原有紀さんは「祭りの規模で言えば『土生(はぶ)祭』の方が大きいが、笑い祭はメディアに奇祭として取り上げられることも多く、関西圏からの問い合わせが多い。『鈴振り』が登場する11時ごろには、多くの人が集まる」と話す。

 当日は同神社で神前式を行ったあと、約1.3キロメートル離れた「御旅所」に向かってみこしが出発。「御旅所」付近では、江川組の鬼が山野組・和佐組・松瀬組の鬼を出迎える「鬼の出迎え」があり、各組が獅子舞を披露する。鈴振りが登場すると、みこしを先頭に各組が続き神社へと帰り、境内では「江川の奴踊り」「山野の雀踊り」「松瀬の竹馬駆」「和佐の踊り獅子」などの伝統演舞が奉納される。

 「子どもたちが、この地方に伝わる四つ太鼓(よつだいこ)を披露する。4つの地区ごとに異なる踊りを見せるので、一日中楽しんでほしい」と原さん。

 みこしは7時30分の神前式後に出発する。13時頃に神社に戻り、その後は境内で舞が披露される。

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