和歌山マリーナシティ(和歌山市毛見)で9月18日、「和歌山ラーメン・サミット」が開かれる。主催は和歌山青年会議所。
「まるやま中華そば 小松原本店」を訪れた山田さん(左)と「MENMEN」の学生たち
和歌山ラーメンが食べ比べできる同イベントは今年が初めて。青年会議所まちづくり委員会が「県外の人に和歌山へ来てもらうきっかけを作ろう」と企画した。
同団体では今年のメインイベントと位置づけ、昨年末から準備を始めてきたという。実行委員長の山田裕之さんは「和歌山ラーメンは県外にもファンが多い。県外からの集客はもちろん、地元の若い人に和歌山で面白いイベントができることを見せたい」と話す。
出店交渉は想像以上に難航し、約30店との交渉に5カ月を要したという。山田さんは「これまで和歌山でラーメンイベントがなぜなかったのか疑問だったが、実際に店舗を回ってみて理由がわかった。人気店はどこも忙しい。イベント出店をしないと決めている店も多かった。ラーメン店の休憩時間は夕方の2時間ほどで、仕事をしながら店舗を巡るのも一苦労だった」と振り返る。
出店は県内の人気店7店舗。食べログランキング1位を獲得した「和 dining 清乃」、創業60年以上の老舗「まるやま中華そば 小松原本店」、油そばの「鳥見本(とみもと)」、ネギが多いラーメンで知られる「マルイ 十二番丁店」そのほか、「中華そば土屋商店」「麺屋 醤(ひしお)」「京橋 幸太郎」。「いずれも実行委員がおいしいと推薦する店ばかり」と山田さん。
まるやま中華そば店主の金田哲治さんは「イベント出店は初めて。通常の営業もあり体力的にきついが、ラーメンとは異なる和歌山の『中華そば』を老若男女のたくさんの人に味わってもらうよい機会になるだろう。初サミットを盛り上げ成功させたい」と意気込む。
関西のラーメンファンへのアプローチとして、関西学院大学のラーメンサークル「MENMEN」に協力を依頼。学生を和歌山に呼び、全ての店を巡って味についてコメントをもらいチラシに掲載した。同サークルのフォロワー3000人のツイッターなど、ソーシャルメディアを使って来場を呼び掛ける。
ラーメン以外の県産食材店も並ぶ。「角濱ごまとうふ総本店」や「伊藤農園」のみかんジュース、「藤桃庵」のジェラート、「IL TEATRO(イル テアトロ)」のピザと一品料理など。そのほか、生ビールやワインなどの販売も実施する。
山田さんは「おいしい和歌山ラーメンを食べて、マリーナシティで遊んだり温泉に入ったりと、1日を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
ラーメンは1杯500円のチケット制。食べ比べがしやすいよう、通常の半分で提供する。
開催時間は10時~19時。チケットの販売は18時30分まで。