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和歌山・有田の「伊藤農園」が直売店開設へ 築100年のミカン蔵を改装

みかん蔵のドアを再利用したテーブルや昔のタンスを使ったレジカウンターが置かれた店内

みかん蔵のドアを再利用したテーブルや昔のタンスを使ったレジカウンターが置かれた店内

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 「有田みかん」の販売・加工を手掛ける「伊藤農園」(有田市宮原、TEL 0737-88-7053)が直売店「伊藤農園ショップ みかんの木」を開設して1カ月がたった。

店内のミニギャラリー

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 同農園は1897年にミカン問屋として創業。当初は販売のみを行っていたが、30年ほど前から無添加ジュースやかんきつのゼリー、ジャムなどの開発に着手。自社のネットショップや首都圏の大手百貨店・量販店のほか、商社を通じてヨーロッパやアジア圏で販売する。

 同店は築100年のミカン蔵を改装。店舗面積は20坪。販売スペースとミニギャラリーを併設する。蔵の扉の古材を使ったテーブルやたんすをリメークしたカウンターなど古い家具を取り入れ落ち着きのある空間にしたという。加工品に加え、季節に応じて「温州みかん」や「いよかん」「ばれんしあ」など旬のかんきつ類も販売する。商品の試飲や試食も行う。

 伊藤彰浩専務は開設の経緯について「和歌山県への観光客が増えたころから直接商品を買いに来てくれるお客さまが増えた。もっとゆっくりと買い物を楽しんでもらいたいと思ったことがきっかけ」と話す。「有田のおみやげを買えるお店ができてうれしいとの声を多くいただいている。この場所が和歌山のいいものを知ってもらうきっかけになれば」と笑顔を見せる。

 商品は果汁100%ジュース「みかんしぼり」(750ミリリットル=1,080円)や、果実の皮を糖漬けにした「ぴゅあなピール いよかん」(302円)、ジュースを寒天で固めたゼリー「ピュアフルーツ寒天ジュレ きよみ」(390円)など。

 伊藤さんは「今後はギャラリーで展示会や、近隣で作られている雑貨や陶芸品の販売をしたい。庭もあるので飲食スペースを設けるなど、気軽に立ち寄ってもらえるようにしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は8時30分~17時30分。日曜・祝日定休。 

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