和歌山市の複合商業施設「パームシティ和歌山」近くに5月1日、市民図書館西分館(和歌山市松江)がオープンした。
同館は、市民テニスコート跡地に建てられた複合施設「河西ほほえみセンター」の一施設で、約5万冊を収蔵できる和歌山市民図書館(湊本町3)の分館。市北西部に常設的な図書館サービスを提供する役割を担う。併設する西保健センターと地域子育て支援拠点施設と連携し、児童書や子育て世代への図書を重点的にそろえる。
和歌山市は2015年5月、市民図書館を南海電鉄和歌山市駅ビルへ移転する計画を発表。昨年4月に策定した「和歌山市民図書館 基本計画」では、コミュニティーセンター図書室の分館化や公共施設への併設を進め、分館10施設を設置するとしている。西分館はその第一弾となる。
市民図書館の前口和也さんは「河西エリアにはこれまで図書室が無かったため、地域住民の需要に応え開設した。2施設と連携して、子どもと読書を楽しむ空間を目指している。本館の図書を取り寄せて、西館で受け取ることもできるので、ぜひご利用いただきたい。まだ蔵書数も少なく、若干さみしい棚に感じるかもしれないが、毎週のように新しい本が入荷し、ポップなども増やしているので、棚の成長も楽しみにしてほしい」と話す。
開館時間は10時~20時。月曜休館。