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和歌山・龍神村でホタル祭り 水害で消えたホタル、住民らが育てる

ホタルの幼虫を育てる人工池

ホタルの幼虫を育てる人工池

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 和歌山・龍神村の釜ノ崎温泉「がまの湯・田舎宿川口」(田辺市龍神村小家、TEL TEL 0739-77-0344)で6月9日、「第1回龍神村ホタル祭り」が開催される。主催は、宿泊施設関係者、商工会、観光協会でつくる「ホタルとともに光かがやく龍神村づくり事業実行委員会」。

ホタルの幼虫

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 同村は日本三大美人の湯の一つといわれる龍神温泉をはじめ、釜ノ崎温泉、丹生ノ川温泉、小又川温泉、下柳瀬温泉を有する温泉郷。2011年には台風12号による紀伊半島大水害の被害を受けた。ホタル祭りは初の試み。

 「龍神お宿の会」会長の切林英治さんは「この季節になると宿泊したお客さまをホタル見物に案内していたが、水害以降、ホタルをほとんど見かけなくなってしまった。なんとかホタルを復活させようと4年前から活動を始め、人工池を作りゲンジボタルの幼虫を育てている。なんとか昨年は50匹ほどが元気に飛んでくれた」と話す。

 同会の川口広子さんは「ホタルの幼虫はもちろんだが、幼虫が食べる巻き貝『カワニナ』も3000匹以上育てている。今年は600匹ほどの幼虫が育ったので元気に飛んでほしい」と話す。

 当日は川岸でのホタル観賞や飲食ブースを開店するほか、プラスチックにホタルの絵を描いて焼き上げるキーホルダー作り、「小家太鼓」の披露、最後は蛍光塗料を使ってホタルのように光る「ホっタルもちまき」を行う。

 切林さんは「今までは何もしなくても飛んできてくれたが、育ててみたらとても大変だった。楽しみにしてくれているお客さまはもちろんだが、まずは地元の子どもたちにホタルが飛ぶところをもう一度見せてやりたい」と笑顔を浮かべる。

 開催時間は18時~22時。

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