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和歌山の映画館で「池坊」和歌山支部が生け花展示 映画「花戦さ」公開記念で

「立花 新風体」で花を生ける葛城さん(左)と延與さん

「立花 新風体」で花を生ける葛城さん(左)と延與さん

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 和歌山市の複合商業施設「ガーデンパーク和歌山」のジストシネマ和歌山(和歌山市松江)で6月3日、「池坊(いけのぼう)」和歌山県支部による生け花展示が行われる。

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 同日行われる映画「花戦さ」の全国公開を記念して企画した同展示。生け花は、「池坊」和歌山県支部・支部長の葛城千世子さんと同支部・最高顧問の延與久美子さんが担当する。

 「花戦さ」は、戦国時代の京都に実在した僧・池坊専好が、花の美しさを武器に天下人・豊臣秀吉に単身立ち向かう姿を描いたエンタテインメント時代劇。主演は狂言方和泉流能楽師の野村萬斎さん。豊臣秀吉役は市川猿之助さん、織田信長役は中井貴一さん、前田利家役は佐々木蔵之介さん、千利休役は佐藤浩市さんが演じる。

 池坊は、聖徳太子が創建したと伝えられる「紫雲山頂法寺(通称・六角堂)」(京都市)で室町時代後期に池坊専応が確立した最初の華道。木を山、草を水の象徴として、一瓶の中に森羅万象を表す「立花(りっか)」、江戸時代に成立したシンプルな様式の「生花(しょうか)」、戦後に定着した型のない様式「自由花(じゆうか)」のスタイルがある。

 葛城さんは「和歌山県支部は現在約100人が所属している。那智山、紀三井寺、粉河寺で献華式を行ったり、支部展を開いたり、京都から家元の講師をお招きして、花の研究会を行ったりしている。花と向き合うことで無心になれることが、花を生ける魅力の1つ」と話す。「『花戦さ』を見れば、きっと、生のお花を見てみたくなる。ぜひ近くでじっくりと見ていただければ」とも。

 6月4日は生け花作品の前で、茶人ユニット「ヒラノケ」が茶道デモンストレーション「花戦さ茶席」を開く。茶席は12時20分~、14時~。各席5人。参加無料。

 展示期間は6月9日まで。

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