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和歌山県第九合唱団が関西フィルと夏の公演 「和歌山大空襲の日」に合わせ

2016年の夏の大合唱の様子

2016年の夏の大合唱の様子

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 和歌山県民文化会館(和歌山市小松原通り1)大ホールで7月9日、「和歌山県第九合唱団 夏の大合唱 2017 Meet The Orchestra Vol.16~ふるさとを想う~」が開かれる。

練習に励む和歌山県第九合唱団のメンバー

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 同合唱団は1972(昭和47)年に初めてベートーヴェン作曲「交響曲第9番」の演奏会を開き、今年45周年を迎える。夏のコンサートは2001年からスタートし、今年で16回目。

 団員は、男性20人、女性70人ほど。同団では公演本番に向けて3月11日に結団式を開き、合宿を含めこれまで30回の練習を行ってきた

 演奏は世界的指揮者の藤岡幸夫さん率いる関西フィルハーモニー管弦楽団。第1部は、チャイコフスキーの組曲「モーツァルティアーナ」作品61より第3曲「祈り」。和歌山市出身のヴァイオリニスト澤和樹さんの娘でヴァイオリニストの澤亜樹さんを迎え、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35を演奏する。第2部ではヴェルディの歌劇「運命の力」序曲を演奏後、同団体が混声合唱のための唱歌メドレー「ふるさとの四季」、カンタータ「土の歌」より「大地讃頌(さんしょう)」の2曲を合唱する。

 初公演に臨む笠木貴史さんは「合唱経験がなく、楽譜の読み方も、声の出し方もわからないので毎回必死に練習しているが楽しい。オーケストラをバックに歌う雰囲気は想像できないが楽しんで歌いたい」と話す。

 20年近く参加しているという辻淳子さんは「うまく歌いたくて続けている。毎年なにかしら自分の課題が見つかり、なかなか満足はいかないが、みんなで歌うと気持ちのいい緊張感がある。本番は後悔しないよう歌いたい」と意気込む。

 団長の山本光子さんは「年一回の公演だと寂しいという声があり、夏公演を始めた。7月9日は和歌山大空襲があった日で今年は憲法が施行されて70年。どこの国とも戦火を交えることなく、世界に類を見ない美しい自然が守られてきた。『ふるさとの四季』も『大地讃頌』も美しい日本の自然を表現している。これからの平和とふるさとを胸に歌いたい。練習を積み重ねることで心と声をあわせて作りあげた歌声を楽しんでいただけたら」と呼び掛ける。

 15時30分開演。チケットは、S席=5,500円、A席=4,500円。和歌山音楽愛好会フォルテ(TEL 073-422-4225)、県民文化会館、市民会館ほかで販売する。

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