JR京都駅~新宮駅間で8月5日、パンダにラッピングした特急列車「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」の運行が始まった。
JR西日本の発足30周年と来年40周年を迎える「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)を記念して企画された同列車。「旅にときめきを」をコンセプトに、287系1編成の車両をラッピング。先頭と最後尾の車両をパンダの顔に、車体にはパンダのほか同園で飼育するホワイトタイガーやホッキョクグマ、キリンなどの動物をプリントした。
運行初日は臨時列車として、8時49分に天王寺を出発。途中の停車駅・和歌山駅では同列車を一目見ようと多くの鉄道ファンが集まり、車両がホームに入ると一斉にシャッターを切る姿が見られた。
アドベンチャーワールドの新東貴行さんは「天王寺で大勢に見送っていただき、白浜駅でもたくさんの地元の人に迎えていただいた。本当にありがたい。5頭のジャイアントパンダも元気に待っているので、ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。「乗客はもちろん、見た人も『スマイル』になっていただければ」とも。
帰省のため和歌山駅から乗車した親子は「偶然、パンダのくろしおで、大勢の人が来ていて驚いた。子どもも喜ぶのでうれしい」と笑顔を見せた。
運行期間は2019年11月ごろまで。通常のくろしお号の定期列車として運行する。