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和歌山・加太で「Kisssh-Kissssssh映画祭」 コンペに海外から応募も

野外上映会場(昨年の様子)

野外上映会場(昨年の様子)

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 和歌山市加太で9月16日・17日、「Kisssh-Kissssssh(きしゅ~きしゅ~)映画祭」が開催される。

トークイベントで映画祭をPRする小川さん(右)

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2013年から始まった同映画祭は今年で5回目。昨年は1000人以上を動員した。「Kisssh-Kissssssh」は波音を現すオノマトペ(擬声語)で、開催地の「紀州」とかけている。

 同映画祭は2日間にわたり、メイン会場の「加太北の浜公園」(くじらScreen)では夜の部で4作品を野外上映、昼の部は街中の5会場で21作品を上映する。

 夜の部では商業作品を上映する。初日は同映画祭第1回目コンペティションで入選を果たし、才能が開花した酒井麻衣監督「はらはらなのか」、2008年の日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞したマイケル・アリアス監督の「鉄コン筋クリート」、2日目は漫画家・花沢健吾原作、三浦大輔監督の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」、最後は第65回カンヌ国際映画祭のコンペ部門オープニング作品、ウェス・アンダーソン監督「ムーンライズ・キングダム」。

 昼の部は、自治会館や空きビルを会場に、自主映画作品と招待作品を上映。海外からも応募があったという100点以上の作品から入選した14作品を上映し、来場者の投票で長編、短編、アニメ部門でそれぞれのグランプリが決める。今回から最優秀男優賞と女優賞が新たに設けられた。招待作品は、田辺弁慶映画祭2016年グランプリ作品、塚田万理奈監督「空(から)の味」、飯塚俊光監督「ポエトリーエンジェル」、当日はゲストとしても登場する栗山陽輔監督の「あなたに会えたらよかった」、中村祐太郎監督の劇場デビュー作「太陽を掴め」の4作品。音楽と映画のコラボプロジェクト「MOOSIC LAB」の3作品を上映する。

 ほかにも「北の浜海水浴場」の砂浜では、和歌山市出身のミュージシャン「杉本戦車」さんのライブなど、入場無料のイベントも開く。メイン会場周辺には飲食店も出店する。

 実行委員長の小川貴央さんは「5年目を迎え、今までこの映画祭に関わってくれた若手監督やスタッフたちが活躍の場を広げている。コンペティション部門では皆さんの一票が未来の映画人の発掘につながる。ぜひ会場に足を運んで一緒に映画界を盛り上げてほしい」と呼び掛ける。「夜の野外上映は潮風が冷たいのでウインドブレーカーの用意をお忘れなく」とも。

 昨年参加したという紀の川市在住の女性は「街歩きをして空きビルで映画を鑑賞したのは初めての経験だった。作品も面白かったが、ユニークな取り組みが良い思い出になった。今年も楽しみ」と笑顔を見せる。

 開催時間は昼の部10時30分~17時、夜の部18時~22時30分。当日券は昼の部=1,000円、夜の部=1,500円、1日券=2,500円。前売り券=2,200円も販売する。

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