和歌山市加太で9月16日~18日、「Kisssh-Kisssssssh(きしゅーきしゅー)映画祭」が開催された。
同映画祭は2013年に始まり今年で5回目。加太地域の6会場で25作品を上映した。監督やキャストなど映画関係者20人以上が参加しトークイベントなども行った。当初は16日・17日の2日間の開催予定だったが、台風18号の影響で17日夜の野外上映を延期。18日夜に野外上映を開催した。
自主制作映画コンペティションには全国・海外から100以上の作品の応募があり、入選した14作品を上映。来場者の投票で決めたグランプリなど各賞を3日目の野外上映会場で発表した。
アニメーション部門グランプリは、人形アニメーション「おおみそか」(西村有理監督)が受賞。短編映画部門は「離れても離れてもまだ眠ることを知らない」(霞翔太監督)、長編映画部門は「ミスムーンライト」(松本卓也監督)がそれぞれグランプリを受賞した。
今回新設した男優賞・女優賞には、黒岩司さん(土屋哲彦監督「ACTOR」)とみやびさん(天野友二朗監督「自由を手にするその日まで 」)が選ばれた。
2015年の出品作品「帰ろうYO!」に続き2度目のグランプリを受賞した松本卓也監督は「『Kisssh-Kisssssssh映画祭』は実行委員の優しさでできていて、映画監督にとっては楽園のようだ。地元・加太の人とのふれ合いや、映画関係者との交流は財産になっている。見た人の心をつかむ作品作りの指針にしているので、皆さんの投票で選ばれたことが今後の作品作りの支えになる」と話し、「『ミスムーンライト』は11月に和歌山での上映が決まったので、ぜひ映画館で鑑賞してほしい」と呼び掛ける。
グランプリ受賞3作品は9月30日、「ジストシネマ和歌山」(和歌山市松江)で特別上映する。