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和歌山クラブが女子フルーレで優勝-地元開催の「全日本フェンシング選手権」団体戦で

女子フルーレ団体で優勝した和歌山クラブのメンバー 写真提供/日本フェンシング協会

女子フルーレ団体で優勝した和歌山クラブのメンバー 写真提供/日本フェンシング協会

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 JR宮前駅近くの武道・体育センター和歌山ビッグウエーブ(和歌山市手平2)で11月28日~30日の3日間、「第67回全日本フェンシング選手権大会(団体戦)」が開催された。

フルーレで攻撃する男子和歌山クラブ

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 同大会は、来年開かれる「第70回国民体育大会・紀の国わかやま国体フェンシング競技」のリハーサル大会。主催は日本フェンシング協会。

 全国から出場権を勝ち取って参加した社会人、大学生、高校生のチームが、全国ナンバーワンをかけて競った。参加は男女合わせて148チーム。数々の熱戦が繰り広げられ、女子フルーレでは地元の和歌山チームが優勝を飾った。

 フェンシングには、フルーレ、エペ、サーブルの3種目があり、それぞれ剣の種類やルールが異なる。フルーレは、基本種目で突きがメーン。突く場所には有効面、無効面があり、攻撃権を持った選手が有効面を突くと得点が入る。今年9月に開催された仁川アジア大会では、日本男子団体がフルーレで金メダルを獲得している。

 エペは決闘を競技化したもので、全身(頭から爪先)が有効面。サーブルは、その昔、ウラル山脈地域の騎馬民族が行っていた剣術。ほかの2種目とは違い、切りがメーンで相手の馬を傷つけることを避けるために腰から上のみが有効面となる。

 和歌山県は過去の全日本選手権団体で、男子が4回、女子が9回優勝。オリンピック選手も輩出している。全国でも強豪県と言われていたが、1997年の男子フルーレ優勝以後は優勝から遠のいていた。

 「勝因はチームワーク。仕事をしながら毎日21時半まで練習をした成果が出た。全日本選手権は、3位→2位→3位という順位だったので、念願の優勝を果たしてとてもうれしい。今年の国体は予選落ちで悔しい思いをしたが、来年はいよいよ地元の国体。メンバーに選ばれれば、優勝目指してがんばりたい」と和歌山クラブ選手兼監督の後藤伊世さん。

 和歌山県フェンシング協会ヘッドコーチの森敦久さんは「来年の国体総合優勝に向かう軌道に乗ってきた。今年の国体では、少年女子が1位。少年男子が3位。主力メンバーが、1、2年生だったので、来年も大いに期待できる。このジュニア世代は、2009年に文科省と和歌山県が実施したジュニア選手の発掘プロジェクト出身の選手。和歌山県のこれからが楽しみだ」と笑顔を見せる。

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